老人クラブ優良活動事例発表会(県南地区)を開催しました

 今年度は臼杵市での開催でした。
臼杵市老連 佐藤俊治会長の挨拶のあと、アトラクションとして「ふるさとの達人」村上 学さん(臼杵市)が腹話術と南京玉すだれを披露しました。
南京玉すだれは、村上さんオリジナルの臼杵市バージョン。「さて!」「さて!」のかけ声と手拍子で、会場の一体感が味わえました。

  

 事例発表の内容は以下のとおりです。


①臼杵市 藤田老友会 会長 大河内 富士代さん
 

 会員70名の藤田老友会は、健康づくりと友愛活動に力を入れているクラブです。
友愛活動は、毎月5名の友愛訪問員が対象者約50名の自宅を訪問し、安否確認を行っています。コロナ禍の現在は電話で様子を聞き取り、気になる人がいれば民生委員へ情報共有し、地域みんなで見守りの体制を作っています。
毎週1回行う「元気アップ体操」では体操のほか、認知症予防のため、市老連女性部が運営する「オレンジカフェ」で学んだ脳トレを持ち帰り、実践しているそうです。
元気な女性のパワーあふれるクラブの様子がうかがえました。


②佐伯市 佐伯市老連・佐伯支部老連 事務局 三原いずみさん


 佐伯市老連65クラブのうち16クラブを有する佐伯支部は、市老連の要となる支部です。
健康づくりが活発で、3つの運動部(グラウンド・ゴルフ、ペタンク、ゲートボール)を作り、各会員が好きなスポーツを楽しんでいます。
今月下旬には有志を集め、地域の幼稚園などと餅つき大会を予定しているとのことで、他世代交流を通じて老人クラブの存在感を高めています。
市老連の広報紙のほか、社協だよりにも会員加入の呼びかけや行事を掲載。その効果あってか今年度は新しいクラブが1つ誕生し、来年度にもすでに1クラブ新設予定とのこと。
今後は、単位クラブの会長はもちろん会員ひとりひとりの声も取り入れながら、課題やニーズを見つけていく予定です。


③津久見市 中田そうりんクラブ 会長 田中 国明さん


 「いかに楽しく多くの会員が参加するか」を常に考え行事を計画しているという田中会長。
令和3年度に会長に就任し、役員を若手会員に一新しました。同世代で互いに相談しやすい環境をつくること、将来的に役員引き継ぎをスムーズにすることなどが狙いです。
コロナ禍で活動ができない状況のなか、会員から受けた「せめて人と会う機会を作って欲しい」という言葉をきっかけに、屋外でのペタンク練習会を企画。しかし集まりはいまいち。改善を考えたときに「人としゃべりたい」という声が多く、それならとペタンク練習と一緒におしゃべり会を行うことにしました。その結果、運動の苦手な人も来てくれるようになり、現在は参加者も増加傾向にあるようです。
 会員増強の取り組みについても、70代の若手会員が中心となり同世代の知り合いを勧誘。これまでに10名が加入しました。若手の加入を進めることで会の活性化を図り、今後は5年スパンで役員を引き継ぎながら運営をと考えています。



 発表のあとは、臼杵市老連で人気を集めている「囲碁ボール」の体験会を行いました。
  

 臼杵市老連 上北シニアクラブの会長 仲町 勝さんがルール説明を行い、チームに分かれて対局!
囲碁のように、マス目の交わるところにボールを入れ、最後に残った数を競いますが、単純にボールの数だけではなく、3つ~5つ繋がっている箇所は繋がっている分だけ加点があります。 佐伯市、津久見市には初めて体験する方も多く、時間いっぱい楽しんでいただけたようです。


 県南地区の発表会を以て、今年度の事例発表会は終了となります。
今年も各地でさまざまな事例を伺うことができました。発表者の皆さま、市町村老連の皆さま、ご協力いただきありがとうございました。
来年度もよろしくお願いいたします。