アクティブシニア「健康づくり・介護予防①」の講座を開催しました

 令和5年7月24日(月)、アクティブシニア養成講座「健康づくり・介護予防①」の講座を開催しました。



 1つ目の講座は、大分市内で寝具屋「いとしや」を営む大杉 天伸(ひろのぶ)さんから、「未来を創る睡眠パワー!~睡眠の大切さと正しい寝具の選び方~」と題してご講演いただきました。大杉先生は、睡眠に関する知識を広める「上級睡眠健康指導士」の資格を有しており、この資格は県内でも先生を含め3名程しか持っていないそうです。

 

 世界的に見ても睡眠時間の少ない日本。高度経済成長の頃から就寝時間が徐々に遅くなっていったと言います。睡眠は「N(ノン)」でその深度を測るそうですが、体力回復やケガの修復などに効果的なのは、最も深いとされる「N4」で、いわゆる「ぐっすり状態の睡眠」なのだそうです。なぜこのときに効果がでるのか、入眠からどのタイミングでこの深さに到達しているのか。また、睡眠の質を上げるために必要なことも学びました。今は猛暑に体力を奪われる時期ですので、学んだことを活かし、「睡眠負債」を溜めないようにしたいですね。


 2つ目の講座は、大分県希望大使として各地で活動されている下田 哲也さんと希望大使の世話人 グループホーム花・花 管理者 川浪 和恵さんからお話をいただきました。
大分県希望大使とは、認知症の方ご本人が体験談などを発信する機会を増やすために県が創設したものです。

 

 今回お越しいただいた下田さんは、54歳でアルツハイマー型認知症の診断を受け、現在はオレンジカフェに通いながら、地元日田市を中心に各地で講演活動に励まれています。
日常のことや診断を受けた当時のことを振り返る下田さんに、世話人の川浪さんが「そのときどんな気持ちだった?」と質問したり、オレンジカフェでの一コマを紹介してくれたりと、楽しく会話しながら進むお話に、会場からも笑い声が起きていました。
「認知症は病気のひとつ。ケガをした、風邪を引いたと同じような感覚だったからカミングアウトできた。地元の友人も話すことで受け入れてくれ、昔と変わらない付き合いが出来ている」と下田さんは言います。参加者からは「認知症のイメージがかわった」「気持ちが楽になった」との声が聞かれました。


 次回は8月7日(月)「高齢者の生活支援①」の講座です。
受講予定の皆さま、お待ちしています!